1.編集機器の問題
2.編集時間の問題
3.画質の劣化
4.その他
2.編集時間の問題
3.画質の劣化
4.その他
せっかく撮った楽しい思い出のビデオです。
何度も見返したくなるような楽しい編集をしたいですよね。
また、マスターテープの紛失も防ぎたい。
だけど、こんな深い事情があったのです。
1.編集機器の問題
パソコンというものが家にやってくるのはまだもう少し先。しかも、動画編集を行うことができるソフトなんて存在すらしていません。
存在くらいはしていたかも。
NEC PC9801全盛の頃。
しかし、編集する手段がまったく無いわけではありません。
それにはVHSビデオデッキが二台必要です。
VHSビデオデッキをケーブルで二台つなぎます。
一台は、シーンを探して再生する。
もう一台は、その再生信号を入力にして録画する。
わかるかなぁ?
実は、ビデオデッキを二台持っていたんですがね。
2.編集時間の問題
ビデオデッキを二台持っているにもかかわらずやらなかった。それは、長い編集作業時間が必要だったからです。
・シーンの始まりを探す時間が必要
・再生しながらシーンの終了部分を決める時間が必要
・実際の録画には再生と等倍の時間が必要
カットごと、シーンごとにこの作業時間が必要となります。
現在のように、クリップ単位でファイルが別れているわけではありません。
使いたい部分を探すのに早送り、撒き戻しが必要です。
一本作るのに膨大な時間がかかります。
3.画質の劣化
アナログビデオの弱点として、コピーによる画質の劣化があります。録画、記録は30年も前の技術です。
もちろんハイビジョンじゃありません。
マスターテープ自体がそれなりの画質です。
S-VHSでさえなかった。
今と比べるとですが。
そのときは、それで満足してましたが。
それを、ケーブルでつないでコピーする。
たった一度のコピーでも、見てわかるほどの劣化します。
4.その他
デッキをつないでのコピーですから、テロップを入れる機能はありません。いきなり本編が始まります。
紙に文字を書いて撮影して、開始前のタイトルにする。
そんな工夫をしている人がいました。
しかし、映像に重ねて文字を表示することはできません。
ビデオからの音声信号を入力にしていますから、BGMをつけることも不可能。
ミキサーとかを使えば不可能ではないですが、一般家庭では非現実的。
トランジション?
なにそれ?
フェードイン・アウトぐらいは工夫すればできたかも。
また、VHSでは頭出しが難しかった。
私の使用してたデッキが高機能じゃなかったからかもしれませんが。
ちょうどよいタイミングで止めたと思っても、再生すると少しタイミングがずれたり。
録画側のデッキでは、録画スタートしてもタイミングがずれたり。
再生、録画ともボタンを押すタイミングと若干のずれが発生したりします。
動画編集は修羅の道_目次
#003 動画編集にはこんな深い理由があったのです
#003_1、ビデオがアナログだったあの日
#003_3、技術の進歩が編集のハードルを下げた
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